紫微斗数について　ツツイの思う事

紫微斗数は、台湾や香港では四柱推命と並んで、とても人気のあるポピュラーな占いです。月の動きを重視した占いで、太陰太陽暦(旧暦)から各個人の命盤(西洋占星術のホロスコープに似たもの)を作成して、その人の適性や、人生の移り変わりを占います。

太陽の動きを重視する占いには、西洋占星術がありますよね。そちらは、個人の運勢を占うのはもちろん、社会的な動きを読むことも得意中の得意ですが、それに対して紫微斗数は、基本的には、世の中全体の流れを占う事は出来ません。応用的な見方を使えば全く見れないわけではないですが、やはり月の動きから読む占いは個人的なものを示す方が得意なんでしょうね。社会的なものを見れない代わりに、紫微斗数は、自分でも気付いていない、心の奥深いところまで読む事が出来る、究極の個人占いです。太陽は社会的天体、月は個人的天体です。自分が人生でやるべき事は何か、得意な事はどんな事なのか、人生で縁の深い人は誰なのか。徹底的に自分の人生と向き合ってみたい人には、紫微斗数占いがおすすめです。

紫微斗数にはたくさんの流派があります。台湾で、そして日本でも、やっている人が一番多いのは星曜派(せいようは)、他によく知られているのは、飛星派(ひせいは)、そして欽天四化派(きんてんしかは)、この三つが有名です。そして、日本ではほとんど馴染みのない香港の中原派紫微斗数。こちらは、香港や中国ではかなりメジャーな一大勢力で、台湾の紫微斗数は、ここから枝分かれをしていったものです。西洋占星術で、ハウスシステムが違うと全く違う結果になるのと似ているんですが、流派が違うと全く違う占い結果になってしまう事があります。じゃあ、どの流派が一番当たるの？って思いますよね。もしも、紫微斗数が気に入って、占い方を勉強したいと思った時は、この流派選びはかなり重要なポイントになってきまして、自分が一番知りたい事、何を大切にしたいのかによってよく考えて選ぶ必要があります。ですが、普通に鑑定を受けるだけならそこまで考えなくても大丈夫です。気に入った鑑定師さんでＯＫです。

欽天四化派が得意としていることの一つは、自分の人生の課題を知ることです。課題がわかれば、それを克服すべく努力する事が出来るし、人生の方向性がわかってきたりします。そして、中原派紫微斗数ですが、こちらは、人生のおおまかな流れをとらえるのが、非常に得意。吉凶がずばりと出ます。欽天は仏学の考えが根底にありますが、中原派の方は即物的かな、と思います。なんだか小難しい占いなのね、って思われたかもしれませんが、もちろん鑑定の現場では、ごく普通の占いによくある質問がほとんどです。いつ結婚出来ますか？自分の適職はなんですか？未来のパートナーはどういった人でしょうか？〇〇病を患っていますが、いつ頃良くなりますか、、などといった質問をお受けしています。占いを受けるのは、一般的には若い方が多いと思いますが、紫微斗数は一生の人生の流れを見る事も出来ますので、年齢を重ねられた方のほうがむしろ向いている占いなのかもしれません。自分の人生の答え合わせをしたい方に、紫微斗数をお勧め致します。